非常食として、カップ麺、缶詰、水、乾パンなどを用意されていると思います。
カップ麺とか缶詰って、普段食べてますか?
私は全く食べません。
だから、非常食は、カップ麺や乾パンじゃありません。
前はそうだったんですが、ガラッと変えました。
普段食べないものを非常時に食べるかな?って想像したら、
食べ物がなかったら、食べるしかない。って思ったんです。
仕方なく食べるしかないものをわざわざ用意するって変だな、って思って、それから、非常食について、真剣に考え始めたんですよ。
そしたら、
たとえ非常時だとしても、「食事」であるということを忘れちゃいけないな、むしろ、非常食こそ大事だな、って分かってきたんです。
だから、非常食だって、その役割を果たさなきゃね、って考えに行き着いて、我が家の非常食が、カップ麺や乾パンじゃなくなったんです。
食事の役割は、生きるため、そして、楽しむため、安心感を得るため、いろいろあります。
非常食も、
・保存が効くだけが非常食じゃない。
・非常時の、心の安定を助けるものであってほしい。
これらを叶える非常食を、私たち家族は、それぞれに考え始めたんです。
保存が効くだけが非常食じゃない。
あるものを食べるしかない状況だったら、あるものをありがたく頂くしかないですが、そうじゃない時も、ありますよね。
例えば、
怪我もしてないし、家も倒壊してない、ほぼ普通に生活ができる状態です。普通に出勤や通勤もできていると、いつも通りの食事を摂りたくなると思うんです。
そういう時に、いつも食べていない缶詰やカップ麺を食べていたら、元気が出ないことは想像が尽きます。精神的に病んでいくと思うんです。
そういう意味でも、非常食は保存が効くだけじゃダメだっていうことが分かります。
非常時に、心の安定を助けるものであってほしい。
私にとって、食事は、心が安定するものでもあります。
ちょっとほっとしたい時に、何か食べると、安心します。
非常食も、食べて安心できるものがいい。
私が食べて安心するものは甘いものとチョコレートです。
だから、非常食に、ドライフルーツとチョコレートを用意してあります。用意してあるというより、普段から食べているものを多めに用意しているという感じです。
主人の非常食は、お酒です。
お、さ、け??って思いましたが、お酒大好きな主人にとって、お酒が無くなったら、かなりストレスが溜まるでしょうね。
食事ではないけれど、主人にはお酒をたくさん買って置く必要があるんですね。精神安定材料です。
子どもたちに、非常食を自分で考えてもらう。
子どもも、それぞれに、食べたらほっと出来るもの、毎日食べたいものが違います。なので、子ども自身に、自分の非常食を考えてもらうことにしました。
1番上の、11歳の子が、自分で考えた非常食は、アルファ米です。
お米を毎日食べたいということで、火も電気も使う必要がない、水さえあれば食べられるアルファ米を、1週間分位、用意しています。
8歳の子が考えた非常食は、カカオニブ、ポテトチップ、ドライフルーツです。彼女は、普段から、おやつでもあり、食事でもあり、よく食べています。これらを多めに用意するようにしています。
普段の食事を非常食にする、逆転の発想。
非常食を真剣に考えると、保存が効く上、心が安定するものって何?って考えてしまって、結構難しかったです。
それを簡単に考える方法が、逆転の発想でした。
非常食を普段の食事にしちゃえばいい。っていうことなんです。
非常食を特別な日の、ただ保存が効くだけの食糧にしない。普段から食べられるものにする。
つまりは、普段食べているものに、非常食になりそうなものを取り入れていく。それがゆくゆく増えていく。という感じです。
そうやって考えると、栄養のないものは選ばなくなります。例えば、カップ麺とか、乾パンとか、そういうものは普段の食事にしたくないので、私は選びません。
栄養があって、普段も美味しく食べられて、保存が効くものってなんだろう?って考えたら、
なんと、原始人が食べているものだったんです。
原始人は、何が非常食だった?
きっと、ナッツ、ドライフルーツ、干した魚や肉でしょうね。
電気やガス、流通がなかったとしたら、私たちだって、果物を干したり、魚や肉を乾燥させて、長く保存できるようにすると思います。
元々、ガスも電気もない暮らしをしていたんですから、私たちだって、できるはずですよね。
原始時代、つまり、人間の原点は、どんなものを保存していたか、それが、私たちにも、最適な非常食になるんじゃないか?って思ったんです。
ドライフルーツやナッツなどは、乾燥しているので、保存が効きます。
その上、自然のものだから、栄養満点で、栄養が偏っていないので、心の安定にもなります。
まさに、究極の非常食ですね。
難しく考えると、何を非常食にしたらいいのか分からなくなりますが、人間の原点に戻って、人が生き残るためにしていた知恵をお借りすれば、非常食を何にしたらいいのか、簡単に答えが出て来ました。
非常食について、真剣に考えてみるきっかけとなれば嬉しいです。
どんなことがあっても、生き残れる自分を作りましょうね。